DeNAさんとクスールさん主催の「本気で学ぶUX/UIオンラインスクール Delight U」。約2ヶ月間受講して先日修了しました。参加してみて本当に良かったです。自分への戒めも兼ねて、受講内容と学び、最終課題でつくったプロトタイプについて書いてみます。Delight U の概要学習の流れはすごくシンプルです。このフィードバックの流れを、全てSlackを通じて行いました。教材は、1~8weekまで週毎。課題は①最初の基礎課題、②中間発表用、③最終課題発表会用の3つ。「中間発表会」と「最終課題発表会」は、他の受講者や講師陣と実際に交流できる唯一の機会でもあります。教科書はUI(少しUX)デザインのことが主で、ツールの使い方に関する情報は一切なし。受講のターゲットは、既にWebなりDTPなりでデザインをある程度つくれて、これからUIデザインについて本格的に学びたい!と思ってる人だったかと思います。フォトショやイラレのスキルがなかった人にはハードだったのではないかと…。(学生さんでも最終課題までしっかり取り組んだ方もいて、最終課題発表会にて健闘賞として紹介される一幕もありました。ちなみに学生向けのDelightUが今夏開催されるようです。)学びUIについて体系的に学べた応募の時にも書いたのですが、UI/UXデザインを体系的に学んだことがなく、全て独学の知識であることに不安がありました。今回の学習・フィードバックを通じて自信が持てました。課題発表会が有意義だった学習中、他の受講者の様子は分かりませんでした。良くも悪くも、他の人と比べることなく、とことん自身の課題制作に向き合いました。そして「課題発表会」。優秀者が事前に選ばれ、担当の講師さんとDeNAのデザイナーさんに講評されます。他の受講者が課題に対してどんなテーマ設定をし、どんなアプローチをしたのかここで知りました。最終課題テーマは「キュレーションアプリ」。それに対するアプローチが、受講者によって様々で、とても勉強になったのです。ターゲットや目的の設定、達成のための導線づくり、具体的なコンテンツ提案。テーマも、「スローフード」「空」「互いの容姿」「日本の魅力」「スナック」「本棚」「パクチー」などなど…。何より、それぞれ好きなテーマで企画・デザインしていて、発表も楽しそうでした。自分の課題に向き合った今回、実は講師に何を質問したらいいのかずっとわからないままでした…。課題に取り組むのに必要な"最低限"の情報はすべて教科書に書かれている、と感じていたからです。しかし振り返ると、質問できること、すべきことがたくさんありました。課題制作を、あくまで自分の視点でしか見れていなかったのです。どうも、ユーザーのためにデザインすることよりも、「与えられた条件・情報から自分の中でのベストな解をつくる=課題を自分の力だけでやり遂げる」ことを重視してしまっていた気がします。なので、どこか自分自身楽しめていない感覚も残っていました。懇親会で別の参加者や講師の方と話していて気づくことができました。目の前の課題がそもそも適切なものなのか。自分だけで考えずに頼れる相手がいれば頼る。初歩的ですが、自分の抱えている課題だと認識できました。最終課題でつくったもの最終課題は「自分で企画したキュレーションアプリのデザインをしてください」。私がつくったのはこちら。プロトタイピングツールとして指定されていたMarvelを利用しています。%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fmarvelapp.com%2Fprototype%2Fg4i31i%3Femb%3D1%26iosapp%3Dfalse%26frameless%3Dfalse%22%20height%3D%22600%22%20allowTransparency%3D%22true%22%20frameborder%3D%220%22%20style%3D%22-webkit-clip-path%3A%20inset(2px%202px)%3B%20clip-path%3A%20inset(2px%202px)%3B%22%3E%3C%2Fiframe%3Eコンセプト50歳から65歳の男女(プラチナエイジ)が今、これからを楽しくするための情報アプリ。プラチナエイジは、パソコンやスマホを比較的しっかり使っていて、現役思考で若々しくエネルギッシュなのが特徴。そんなみなさんが、自分たちの「楽しい」と出会うこと。記事、コミュニティ、場所という3つの方法で、新しい趣味や仲間に出会える場の創出を目指しました。背景・経緯Twitterのお友達にご年配の方が何名かいらっしゃいます。そして、都々逸や落語など、自分の知らないようなおもしろいお話をたくさんしてくださるわけです。しかし、TwitterやFacebookを、そうした年代の方がたくさん利用されているわけではありません。そうした世代にマッチした情報は既存のサービスでは見つけづらいのではないか?そうした世代に特化した情報を扱うキュレーションサービス、コミュニティサービスをつくったら役に立てるのでは??と思ったのがきっかけです。そこから色々と検討して「老後を楽しくする」というテーマへ至り、改めて調査し直すと「プラチナエイジ」というキーワード・資料を発見。今回のアプリ企画のベースにさせていただきました。PDF|『プラチナエイジ』をターゲットとした市場戦略― 高齢者市場も視野に入れたマーケティングアプローチの提案 ― コンテンツでは、サライ.jpを参考にさせていただきました。知らないことだらけで面白いです。デザインコンセプトサービス名はグランジュ(grange)。先述の参考資料における「プラチナエイジの指向」を鑑みて、あえてフレッシュなデザインを目指しました。ロゴ … オレンジのようなみずみずしさと王冠がモチーフ配色 … 若々しさ、元気あふれるフレッシュなイメージのイエローオレンジと、成熟してきた大人なイメージのレッドオレンジがキーカラーオンボーディング…機能を説明するのではなく、アプリを通じてどんな体験ができるのかを紹介するメッセージ読み物…MERYやiemoなど人気のキュレーションアプリを参考に…コミュニティ…ジャンルや位置情報から見つけて、お気に入り登録や問い合わせができるコンテンツ近くの施設…居住環境が変わりがちなお年ごろ、現在地付近の施設を表示。コミュニティや記事を紐付けて掲載お気に入り…「コミュニティ」「近くの施設」については、問い合わせや地図表示がすぐできるように講評などで指摘されたことコンセプトであっても、現状色が激しすぎてコンテンツに集中する妨げになっているターゲットの層が使いやすいよう、小さいフォントは大きくして読みやすくするべきオンボーディングで、「人生まだまだこれから」はおそらく不適切。きっと本人たちも終わってるとは思っていない…など反省点平成生まれの自分が、参考資料があるとはいえ想像だけで取り組むのは正直難しかったです。そして発表会にて実際にユーザーインタビューをしたという方もいて、ああ自分もやればよかったと痛感。先にも述べましたが、課題を自分ごととしかとらえられず、自分の力でやり遂げようという気持ちが先走っていました。もっと純粋に、ターゲットのためのアプリをつくることに注力するべきでした。他にも、細かいところのフィードバックをたくさんいただきました。まとめ終了直後はやりきった感で満たされていましたが、時間が経つにつれて自分の課題や反省の念が押し寄せています。参加できて本当良かったです。次にサービスを企画、デザインする時には、いろいろな人に相談してみようと思います。ちゃんと誰かに「Delight」を届けられるサービスをつくれるようになりたいですね。今回クスールさんとDeNAさんにしていただいたように。懇親会でも、皆様に色々なアドバイスをいただきました。まず当たり前のことですが、ちゃんと具体的に目標を立てて達成できるよう前へ進んでいきたいです。