なごデLT会という半クローズドな勉強会に参加させていただき、「デザイナー不在だった開発チームの中でデザイナーとして何ができるのか」という内容で発表しました。参加は2回目。前回の反省活かし、ちゃんと練習して臨んだものの、結局噛みまくりました😇 次回こそは自分の納得いくようなLTしたいと思います…!スライド%3Cscript%20async%20class%3D%22speakerdeck-embed%22%20data-id%3D%2219a593afa01749ca8aab9be5cecd24dc%22%20data-ratio%3D%221.33333333333333%22%20src%3D%22%2F%2Fspeakerdeck.com%2Fassets%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E発表内容ろくぜうどんと申します。Webサイトの受託制作のデザイナーとして6年間ほど働いたあと、もっと身近な「デザイン」を追求したいと思ったことをきっかけに、自社でサービスを開発している会社へと転職しました。今は、広告代理店が日頃行っているリスティング運用業務を効率化するためのツール、Lisketの開発に携わっています。LTタイトルの「デザイナー不在だった開発チーム」というのがそうです。さて、本題に入る前に私の考え方・哲学について共有したいと思います。皆さんにとって「デザイン」って何でしょうか?今日は様々なデザイナーさんがいらっしゃってますが、案外ばらつきがあるのではないかと想像します。というのも、ご存知の通り、「デザイン」という言葉の扱いは非常に難しいです。発する人や場面、分野によって、同じ言葉でも全く別の意味を持つことがよくあります。スタイリング、意匠、ユーザーの体験、設計。「デザイン思考」といえば経営でもよく使われます。しかもこうした混乱は日本に限らないようで、海外でもdesignという単語の先頭を大文字にするかどうかで広義・狭義のデザインを区別しようとしている記事もたくさん見かけました。こうして見ると、デザインという言葉の定義は難しく感じられますが、私はこれら全てには共通点があると考えています。それは、ネガティブな人の感情やモノ・コトを、ポジティブなものへと変換しようとしていることです。難しいものをわかりやすくしたり、売れないものを売れるようにしたり。何かしらの問題があって、それを解決する、つまり課題解決です。ただ、課題というと仰々しい場面もあるように思います。誰かの悩みを解消したり、誰かのストレスを軽減することもある種の課題解決です。なのでもっとゆるい言葉で、デザインとは誰かのために何かを本質的に「より良くすること」ではないかと考えています。持論ですが、そのために取り組んでいて実際にものやコトを生み出したり改善したりしているのであれば、エンジニアであれマーケッターであれ、誰でもそれはデザイナーだと思っています。そして、自分もデザイナーを名乗る以上、この「より良くすること」により責任を持って仕事に取り組まなければならないと考えています。さて本題です。まず「デザイナー不在の開発チーム」について。弊社の場合、広告運用コンサルタントとエンジニアが社内にいます。コンサルタントが、Lisketについてこんな機能が欲しい、こう改善して欲しいと要望を出すと、エンジニアはステージング環境にて実装して、コンサルタントにテストしてもらいます。そして、さらにフィードバックと実装調整を何度か繰り返し、いい感じになったら本番へとリリースしています。これって、コンサルタントの課題をエンジニアが実装・解決しているので、ある意味デザインの循環ができあがっているんですね。実際、開発部では「デザイナー」職を積極的に採用もしていませんでした。そうなると、あれ、自分にできることって一体なんだろう?って一瞬思うんですね。ですが、しばらく働いてみると、自分が「よりよく」できそう、貢献できそうだと思うことがめっちゃあることに気づいてきました。例えば、「本当は便利なのに、なんか使いにくい」という、漠然としたそこそこ重要な悩みがありました。便利なんだけど、初めて使われるユーザーさんにとって一部ツールの初期設定が難しく電話や導入のサポートが欠かせなかったりとか。ツールごとに微妙にUIが異なっていて、操作ミスしやすいみたいなフィードバックもあります。何でこうなるのって話なんですが、Lisket自体がもともと自社の業務効率化のためのツールだったのでその名残が大きいと思っています。結果的に、一部のツールは、使い方をわかっているエキスパートの手ほどきなしに自力で必要な設定を終えることが少々難しくなっています。カスタマーサポートに相談すれば大丈夫ですが。そこで自分はデザイナーとして、社内要望と実装の間に入り、ユーザー目線の門番として動こうと思いました。幸いカスタマーサポートの方々がそうしたお客様の声にも詳しいので、協力しながらやっています。その要望はほんとうに必要なのか?そしてその解消のためにどんな形で実装するべきか?など実装前にみんなで議論できるよう、XD、Figmaといったデザインツールを使って忠実なカンプやプロトタイプを素早く作るようにしています。他にもいろいろ取り組んでいるのですがまだ話せないこともたくさんあります。過去にやった取り組みは、会社のブログで記事にしたのでご一読いただけると幸いです。最後に、大事だと思ってることについて。より良くしたいこと/できることは、デザイナー不在だった開発チームにもたくさんあるのですが、自分がやりたい!だけでなくて、ちゃんと今のプロダクトやチームにとって必要なことを優先度をつけて取り組んでいく必要があります。何をすべきか常に自問して、メンバーに相談や提案を積極的にし、みんなで「よりよく」していくことが大事だと考えています。皆さんもご活躍されてると思いますが、それぞれもっと「よりよく」できるよう互いにがんばっていきましょう。ありがとうございました。