「WordCamp Tokyo 2017」に参加して情報発信やデザインのことなど幅広く学びました

Updated

2022.10.15

Published

2017.09.20

WordCampTokyo2017 1日目のセッションデイに参加しました。

WordPress を始めてみたいという方から、ブログユーザーやデザイナー、開発者といった WordPress に関わる様々な方たちが、WordPress とより一層深くかかわり、互いに交流できる、そんなイベントにしたいと思っています。
WordCampTokyo2017

WordPressの技術だけでなく、デザインやマーケティングなどをテーマにしたセッションも多く、初心者な自分もとても楽しめました!

感想

仕事でWebサイトのデザイン制作、趣味でブログの投稿・カスタマイズをしていて、そこでも役立つ話が多くとても勉強になりました。

「信用」される、良い記事を書く

文章を書いてWebで発信することの重みや責任について、いくつかのセッションで考えさせられました。

(1) 組み合わせで簡単!WP REST APIとGitHubでつくる、よりよいメディア運営のワークフロー by ナユ@nayucolonyさん

「良いメディア」の条件は、「信用」。その向上の手段として textlint, Github の活用など紹介されていました。

あやまった情報を出すことで信用を失う。真摯に向き合ってないことがバレる。読み手がこちらの情報に真摯であるほど失う信用はでかいし甘く見てはいけない。信用で色々なことが生み出せる今の時代でそれは大きなロス
WordCamp Tokyo 2017にスピーカーとして参加しました。 - nayucolony

私も、そのあたりが甘く、投稿した後で内容を修正してしまうことが度々あります。せっかく読んでくれた人に悪いし、そりゃ信用失うよね!気をつけなくては!!

そして、信用を失うどころか誰かに被害をもたらすことがあるのが、Webでの「発信」の怖いところ。

(2) ダイエット記事から考える 情報発信をする上で知っておきたい科学的根拠のこと by [朽木@amanojerk さん

取材・検証を徹底し、リスクの高い医療分野にて覚悟をもって記事執筆されている Buzzfeed 朽木さんのお話。

医療分野のエビデンス(科学的根拠)について、実際どれだけ高い基準で議論検証されているのか。そして「疑う力」。人の記事はもとより、自分の記事が本当に問題ない(迷惑をかけない)のか?誇張や嘘を書いていないか?を心がけなければならないし、一晩寝かせるなどして冷静な視点でチェックするようにすべきだし、不安があれば専門家に相談するようにしたいですね。

ひらかれるデザイン、Web制作のこれから

みんなでデザイン、あなたもデザイン by 関口さん

短い登壇時間の中に「デザイン」のことが濃密にまとめられていてすごく勉強になりました。

  1. 「デザイン」とは。そしてデザインが“ひらかれて”きた(より多くの人へ向けてオープンになってきた)背景について

  2. 「Webデザイン(制作)」の役割・環境・ニーズの変化、そしてストーリーの重要性とデザインとの関係(親和)性について

  3. デザインとはストーリー/物語をつくる設計だ!!

  4. 表現(スタイリング)にこだわるだけでなく、その背景にある物語や想いを伝える(ファシリテーションする)ことこそ大事

  5. デザイン思考、フレームワークが普及しアイデアをみんなで広げられるようになっても、それを収束させ会心の一撃に昇華させることは依然難しく、そこがデザイナーの活躍どころ

  6. グラフィック、UIなど制作現場のデザイン(狭義のデザイン)も大事だが、コンセプト(ストーリー)や体験などの企画(広義のデザイン)も大事で、それらを行来きしつなげるスキルが求められている

まさに狭義のデザインしかできてないので、そういう仕事にデザイナーとして携われるようになりたいと思うところあと、私も「デザイン」は「より良くする行為」であり、エンジニアやライターなどの職業関係なく、「より良くしよう」と取り組んでいればみんなデザイナーだと考えています。ステークホルダーも含めたチーム全員が「より良くしよう」という意識があればより良い成果物につながるはず。

デザインをひらく=適切な批評をし、改善していくことができる」という言葉にも共感。ぜひいろんな立場の人に読んでほしいですね。

WordPressのこれから

新エディタ「Gutenberg」や柔軟なカスタマイザーなど、これからますます使いやすくなっていくWordPressの最先端な未来を垣間見れました。

Webサイト・ブログを誰でも自由に作れるようになればなるほど、Web制作はまさに企画(ストーリー・体験)の設計までできないと生き残れない。この流れはますます加速しているよう。

そして、WordPressを単なるWebサイトではなく、目的に応じてHUB(中継地点)またはプラットフォームとして活用する、というお話も非常に興味深かったですね。

雨垂れ石を穿つ

世界で一人しかできない WordPress コアを写経する話 ― 修行の先に見たものとは? by KITEさん

【雨垂れ石を穿つの解説】 軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、長い間同じ所に落ち続ければ、ついには硬い石に穴をあける意味から。
雨垂れ石を穿つ - 故事ことわざ辞典

WordPressのコアファイルの、写経。「コアコントリビューターになる」等の明確な目標のもと、学習(もはや修行)を継続した結果多くのメリットがあった…というなんとも徳の高いお話でした。

次元は全く違いますが、継続の重要性は私も共感するところです。イベントや勉強会に参加したり学んだことをちまちまとこのブログでも書き続けていますが、ブログを通じて思わぬ出会いがあるなど、今に繋がっていることがたくさんあります。更新が滞りがちになった折に「週1でブログ更新する会」に招待いただき、以降、ちゃんと書き続けられていて、参加していなかったら書かなかったであろう記事が多くの方に読んでいただけていることが嬉しくもあります。

こうした取り組みが良い方向へ向かっているんだと、勇気をもらえた発表でした。

まとめ

懇親会にも参加して、いろんな方とも交流させていただきました!次回も日程が合えばぜひ参加したいです。名古屋からは遠いけど。

資料や動画は、後日公開される予定らしいです。実際には聴講しなかった壺の話トロハムさんの資料もおもしろい内容でした!

ろくデブログ

「WordCamp Tokyo 2017」に参加して情報発信やデザインのことなど幅広く学びました

written by

Genta